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2013年8月18日 (日)

<仮釈放ない終身刑>英制度廃止へ 欧州人権裁「非人間的」

毎日新聞18()712分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130818-00000015-mai-eurp

 【ロンドン小倉孝保】死刑を廃止している欧州で、今度は絶対的終身刑(仮釈放の可能性のない終身刑)が廃止されることになった。欧州人権裁判所(仏ストラスブール)が先月、英国のこの規定について人権違反との判決を出したためだ。英政府は「極めて残念な判決」と強く反発している。

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 英国のジェレミー・バンバー服役囚(52)ら3人の終身刑服役囚が、絶対的終身刑は欧州人権条約に違反すると訴えていた。バンバー服役囚は1985年、両親を含む自身の家族5人を殺害した罪で終身刑判決を受けている。欧州人権条約の加盟国は欧州評議会加盟の47カ国で、このうち絶対的終身刑を規定しているのは英国だけ。

 欧州人権裁判所は判決(7月9日)で、終身刑規定自体は容認しながらも、一定期間を過ぎた場合の仮釈放の規定がないことについて「刑務所内で死ぬことが決定していることは非人間的だ」として欧州人権条約違反と認定。そのうえで、服役期間が25年を経過した時点で、仮釈放について審査する制度の導入を提案した。

 この判決にキャメロン英首相は「非常に、非常に残念。本当に残念な判決だ」と語り、グレイリング司法相は「最初に人権規定を作った人々も、墓の下でびっくりしているはずだ」と嘆いた。

 一方、原告側のウィザビー弁護士は「深い罪を犯した者でもその後、刑務所内で矯正されることがある。そうした者に仮釈放の可能性を残しておくことこそ重要だと裁判所が理解した」と話す。

 欧州人権裁判所は上訴を認めておらず、条約加盟国は判決を履行する義務がある。このため英国は半年以内に終身刑に仮釈放の規定を作るなどの対応をとる必要がある。

 世界では死刑廃止が潮流になっているが、米国では死刑を廃止する代わりに絶対的終身刑を規定する州が多い。日本でも死刑を廃止する代わりに絶対的終身刑を導入すべきだとの声がある。今回の判決は、欧州では死刑はもちろん絶対的終身刑でさえ人権違反という時代に入ったことを意味している。

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コメント

欧州評議会加盟国47カ国中、絶対的終身刑を存置していたのは英国だけであることを見ても明らかなように、仮釈放のない終身刑が非人道的な刑罰であることは明らかです。
英国が欧州人権裁判所の判決を受けて、仮釈放のない終身刑を廃止したことを歓迎したいと思います。

投稿: | 2013年9月 6日 (金) 00時16分

欧州の弁護士はいかれているとしか思えません。

投稿: | 2013年9月 2日 (月) 19時43分

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