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2013年6月 8日 (土)

秋葉原惨劇5年…核心分からず、事件風化の不安

読売新聞 6月8日(土)19時9分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130608-00000754-yom-soci

 7人が死亡、10人が負傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件は8日、発生から丸5年となった。

 一時期中止されていた歩行者天国は2011年に本格再開され、街はにぎわいを取り戻した。あの惨劇を思い起こさせるのは、事件現場にそっと置かれた献花だけだ。「事件をこのまま風化させていいのか」。被害者と犠牲者の遺族が、もどかしい胸の内を明かした。

 「ここに立つと、血だらけで何人も倒れているあの日の光景が目に浮かびます」。8日午前7時20分。事件で重傷を負った都内のタクシー運転手、湯浅洋さん(59)は犯行現場の交差点で献花し、手を合わせた。被害者を介抱中に加藤智大(ともひろ)被告(30)(1、2審で死刑判決、上告中)から刺された脇腹は、今も痛む。

 被告が凶行に及んだ理由を知りたくて、2010年1月から始まった裁判の傍聴を続けたが、核心部分は聞けなかった。同じ頃、被告と同世代の若者が集まるグループと事件について語る会合を開き、事件が起きた背景を探り合った。しかし、答えが見つからないまま、メンバーの転居や就職で自然消滅した。

 昨年、たった2回で結審した控訴審に加藤被告は出廷しなかった。同7月の結審後、「(報道や裁判で示された)誤った動機の先入観を消し去ることができれば、事件は理解できる」などとする手記を出版した。

 「君が殺した人たちの身になって、謝罪を込めた手記にしなければいけなかったのではないか」。湯浅さんは、怒りを込めて東京拘置所内の被告に手紙を書いたが、返信はなかった。

 気持ちの整理がつかないまま迎えた8日朝。現場で改めて犠牲者の無念を思い、加藤被告にもう一度手紙を出すと決めた。「返信はなくても、彼が改めて事件を考え直すきっかけになれば」。そう語った。

          ◇

 大学生の一人息子(当時19歳)を失った千葉県内の男性(58)は最近、息子の幼かった頃の姿を思い出す。「守れなくてごめんな」。毎朝、遺影に向かってつぶやく言葉は、変わっていない。

 ただ、焼香のため自宅を訪れる息子の同級生らの姿に時間の経過を感じる。社会人としてたくましさを増す同級生らに、「事件がなければ、息子も立派に働いていたのに」とも思う。

 どうして息子が犠牲になったのか。裁判を全て傍聴し、加藤被告から届いた2通の手紙を何度も読み返したが、ふに落ちないままだ。

 「事件への社会の関心が薄れていくのが不安だ。被告のような人物がなぜ現れたのか、多くの人に考え続けてほしい」。今も、そう強く願っている。

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コメント

秋葉原事件の事は、よく覚えています。その日、旅行で秋葉原を、電車で通過して駅前に新しいビルができて、随分変わったなあ、と驚いていました。
旅先のローカル線を、待っている時に、この事件をテレビで見ました。朝、見た場所が。衝撃を受けました。私達は、どんなに酷い事件や、事故、災害も自分が関わらないと忘れてしまう。でも、被害者や遺族は、時計の針は止まったまま。しかも、犯人は動機もはっきり明かさず、内にこもったまま。裁判は、有罪、無罪を判断し刑罰を、決める為のもの。虚しくなります。

投稿: 梅干し | 2013年6月15日 (土) 15時59分

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