エジプトサッカー界最悪の暴動事件で21人に死刑判決、抗議暴動でさらに死者
ISM 1月27日(日)17時58分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130127-00000028-ism-socc
昨年2月にエジプトの国内リーグで起きた暴動により74人が死亡した事件について、現地時間26日(以下現地時間)、エジプトの裁判所は21人に死刑判決を下した。しかし、この判決に抗議する人々が暴動を起こし、新たに多くの死者が出る事態となっている。ロイター通信が報じた。
エジプトでは昨年2月1日、強いライバル関係にあるアル・マスリ対アル・アハリの試合後、暴動が発生した。アル・アハリのサポーターによる挑発行為をきっかけに、両サポーターが衝突し、アル・マスリのサポーターがライバルチームの選手を襲おうとピッチに乱入。両サポーター数百人が次々とピッチへなだれ込むなど、スタジアムはパニック状態となり、負傷者も1000人を超える過去最悪の惨事となった。
その後殺人罪などにより73人が起訴され、26日には21人が死刑判決を受けた。この判決に対し被害者の遺族らが喜びを表した一方で、この決定に反発した人々は被告が収容されている刑務所に押し寄せるなど暴動に及び、治安部隊と衝突する事態となった。
ポートサイドの治安当局の発表によれば、この暴動により少なくとも32人が死亡し、312人が負傷。死者の多くが銃撃によるものだった。また、国営放送は、殺害された人のなかには、元アル・マスリの選手やアル・マスリと同じポートサイドに本拠を置くクラブの選手も含まれていると伝えた。
ムバラク前大統領を退陣させた市民の抗議行動が始まってから2年を迎えるエジプトだが、モルシ現大統領の支援派と反対派が衝突し、死傷者が出るなど政情不安が続いている。26日にはこの件とは別に各地で大規模なデモが発生し、これまでに9人の死者が出ている。
最終更新:1月27日(日)17時58分
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