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2012年6月30日 (土)

ドキュメンタリー「死刑弁護人」放送後に劇場公開

産経新聞 6月30日(土)9時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120630-00000519-san-ent

 ■取材対象との距離感が生む秀作

 
オウム真理教事件、和歌山毒物カレー事件など、多くの死刑事件を担当している安田好弘弁護士(64)を追ったドキュメンタリー「死刑弁護人」が、30日から全国順次公開される。東海テレビが制作し、放送後に劇場公開する試みの第3弾だ。同局の阿武野勝彦プロデューサー(53)と斉藤潤一ディレクター(44)が手がける「司法シリーズ」の8作目でもある。(山根聡)



 劇場公開第1弾は「平成ジレンマ」(平成23年)。体罰などでマスコミや世論から非難された戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長のその後と、現在の訓練生を追っていた。一方、司法シリーズは17年から着手し、「裁判長のお弁当」(20年)など秀作ぞろい。その4作目「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」(20年、日本民間放送連盟賞最優秀賞)もまた、大バッシングを浴びる弁護団の側にカメラを向けていた。


 この光市事件の弁護団長が安田弁護士だった。本作の最後、安田弁護士の担当事件が列記される。「悪魔」とののしられることを覚悟の死刑事件が大半だ。



 「なんで安田さんばかりに(死刑事件が)集中するんだろう。この人に一度、密着したいなと思っていた。マスコミ嫌いで謎めいているけれど、本当はどんな人なのかを確かめたかった」と監督の斉藤さん。


 「光と影」ではカメラを非常に嫌がったという安田弁護士だが、「『光と影』を見て“いい番組を作ってくれた”と今回OKが出ました。最初は距離があったけれど、通ううちに縮まり、汚い部屋まで撮らせてくれた。フレンドリーで柔らかな人でした」。



 本作は23年度の文化庁芸術祭で、テレビ・ドキュメンタリー部門優秀賞に選ばれた。



 斉藤さんは年に1、2本のドキュメンタリー制作を課せられている。企画をプロデューサーに見せ、OKとなったらスタッフを組み、半年から1年かけて取材し、番組にする。本作は岩井彰彦カメラマンと取材し、山本哲二さんと編集した。



 阿武野さんは現場には行かない。「ディレクターは取材対象とスタッフを背負って精いっぱいなのに、うるさいオヤジが来て『メシはどうするの』と言った日にゃ『ふざけんじゃない』と思いますからね(笑)」



 それ以上に、取材対象との「距離」を保つためだ。



 「ディレクターとカメラマンは取材対象との距離が近いから、逆にそれとは違う距離感をプロデューサーと編集マンは持ってないといけない。そうでないと第1稿からバッサリとは手直しできません」。こうした手腕と制作姿勢を高くを評価され、阿武野さんは3月に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。

 
 「ドキュメンタリーはもうからない分、賞を取れと会社は言う。阿武野にはもっとプレッシャーがあるでしょうね」と斉藤さん。



 「死刑弁護人」は30日に東京・ポレポレ東中野、名古屋シネマテークで公開。

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コメント

本日、映画「死刑弁護人」を観てきました。
100人程の座席は満員で立ち観(座り観)も多かったです。
年齢層高めと思いきや、5,60〜20代、女性同士で観に来られている方も多かったです。上映後、プロデューサーの方がアンケートで呼びかけていましたが、観客が死刑廃止に偏っているわけでもなさそうでした。

映画を観る前よりも、ずいぶんと安田弁護士のことを知ることができたように思いました。安田弁護士の主義主張の是非は別として、なぜ結果として死刑反対の立場に立っているかが、何となく理解できた…気がします。少なくともより深く、安田弁護士の活動などについて判断できるようになれたと思います。

また、いくつかの死刑事件が作中でとりあげられますが、動画や写真などでまとめられていて、あらためてどういった事件だったかを理解することができました。文章とはまた別の、映像の力を感じますね。

安田弁護士の方針には諸意見がありますが、安田弁護士にあまりよくないイメージを持っている人ほど、この映画を観ることをオススメします。より深いレベルで安田弁護士の方針や弁護実績についての議論ができることうけあいです。

投稿: ブログ管理人 | 2012年7月 9日 (月) 23時26分

いつもながら巌鉄さんに強く共感します。光母子殺人事件について、大月を死刑に導いてくれたのは安田弁護士さんの快挙ですね。
ありのままの事実を話し、強く反省の弁を述べ、被害者はじめ、本村さんに謝罪の姿を見せていたなら、一審無期懲役が認定されていたかもしれませんよね。
驚愕な ドラえもんが何とかしてくれると思った… これを言わしめた安田弁護士のおかげで死刑確定されました。ありがとう安田弁護士さん。と、思いました。
大月はまだまだ悪あがきをして再審の準備をしているようですが、再審はもちろん棄却、かなり早期に執行される気がします。

投稿: 未来 | 2012年7月 8日 (日) 22時06分

他のスレ等に書いてあったが安田は身勝手な理想を求めるあまり結果として被害者や遺族を踏みにじる無神経で冷酷な人間だと思う。

クズ弁護士というのもあった。

それだけでなく何より加害者を自分の思想で反省させるどころか逆に増長させ皮肉にも死刑を確定させた事もあった。

大月死刑囚は安田をとても怨んでいるはずだ。

安田はある意味とてもよい仕事をした。とも言える。
それから以前やたらと馬鹿で癪にさわるコメントばかりしていた○○反対さん。この頃すっかりコメントが無くなってしまったが代わりに名無しさんがよく出てくるようになった。

まるで○○反対さんみたいだ。

死刑反対団体は在日の外国人がただ何の意味もなく嫌がらせ的に抗議しているだけ。

本気で死刑反対なら祖国の死刑を無くすように活動したらどうかな?

それにここで死刑反対をするコメントはただ不快でかえって厳罰化を支持させ死刑を確固させるのだからこれもある意味よい仕事です。

投稿: 巌鉄 | 2012年7月 6日 (金) 23時41分

安田好弘弁護士は、弁護士の中の弁護士です。
「立派!」「立派!」
まさに弁護士の鏡ではないでしょうか。

投稿: | 2012年7月 4日 (水) 22時20分

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