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2012年2月20日 (月)

2012年2月死刑囚小田島鐵男面会レポート

今日は2月17日金曜日です。今小田島との面会を終えたところです。時間は前回同様、30分ほど話し合う時間をとれました。今日の話は執行後のことについて。それから死刑をどういう気持で受け入れるか、ということに終始しました。

小田島は仕事を、今現在、軽作業と言って袋貼りの仕事をしています。それでもう一日中、作業は熱中、集中してやっているそうです。その気持を問うと、とにかく死刑執行のことを忘れたい、その一語に尽きるそうです。たとえば、彼の話によると、毎週木曜か金曜日に東京拘置所では執行があるというようなことを彼は話しておりました。特に週のうちその二日間だけは朝九時頃、袋の材料が入るまではすごく緊張して、極端な例が一分一秒、材料の搬入が遅れただけでも「自分が」という気持になるそうです。そのためには頭から離れない執行について、忘れるためには最後に熱中すると。頭を体を疲れさせて寝ないと、なかなか熟睡できないと。最近はまた夢も多く見るようになって、それは必ず2人で歩いている人間が、いつの間にか一人に消えてしまうと。その消えた人間が自分ではないかというようなことも話をしておりました。

それからフィリピンのレビーについては、先月、1月の25日に手紙を出して、もう最後の手紙で縁を切ったということを書いて、自分の気持、心を整理したことを伝えたそうです。なお、トビー息子のことについては、やはり気になってしょうがないらしくて、もう7才になったトビーが、これから先、というとこで彼は言葉を続けませんでしたが、とにかく今日も自分の死を迎えるそれだけの覚悟のほどは私もよく理解をし、本人も冷静にそのことを話しておりました。とにかくもう、自分はそんなに先はない。それがまだ本人も今日ちょっと意外だったのが、相棒、要するに共犯の守田の上告が、棄却されないと死刑が執行されないんだということは最近知ったそうです。ただ守田の場合も、去年の11月に上告棄却されているんで、本人ももう自分の執行はそんなに先がないということの覚悟はもう決めたと。あとはいかに当日、木曜か金曜の日に、自分の扉の前で止まった時に、冷静にあわてずに執行台に向うということができるかどうか、そのことだけだ、ということを本人話しておりました。

おそらく小田島の今の言葉を聞く限り、執行ももうそんな先のことではないだろうということは私も感じているし、より以上に小田島自身が感じていると思います。それでまた今日の話は深刻ですけど、死刑の話ばかりになりましたけども、報告はこれで終わりたいと思います。

それと、08年4月から続けてきた面会レポートは今回で終わりにいたします。ただし、獄中ブログは小田島が執行されるまで続けて行きたいと思っております。以上で今日の報告は終わりにしたいと思います。

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コメント

冠。斎藤にもっと働けと言え

投稿: 克 | 2012年3月24日 (土) 02時01分

斎藤先生、お答え頂きましてありがとうございます。私は死刑囚を見た事もなければ当然話した事もありません。世間を騒がす重大事件の犯人が死刑判決を受けても拘置所の中でどのように生活し、何を考えて生きているのかを今まで知るすべがありませんでした。そういう意味で私はこのブログの純粋なるファンですし、先生のリアルな面会の様子を楽しみにしておりました。面会を続けられるとの事ですので、毎回でなくとも不定期にレポートを掲載して頂けると嬉しく思います。長い間お疲れ様でした。

投稿: 冠 | 2012年2月29日 (水) 22時19分

特に理由はないが面会レポートをやめる?
ふざけた自称ジャーナリストだな!

投稿: | 2012年2月29日 (水) 21時06分

面会リポート楽しみにしていました
ありがとうございました

投稿: 雲に乗った旅人 | 2012年2月27日 (月) 21時14分

冠さん宛返信
長い間、面会レポートを読んでくれたそうですね。多謝。
小田島の面会は執行直前まで続けますが、レポートは2月の報告で終わりにしました。理由は特にありませんが70を過ぎてくると、精神的に少し疲労を感じてきたので「語り」は止めることにしたのです。
初面会から2250日(千葉刑務所から)、小田島とは人間として付き合ってきました。アクリル板1枚の40センチ先に当人がいて、そのアクリル板を越える事が出来ないのです。万死に値する罪を犯した小田島は、償いとして当然死刑を執行されるのはやむを得ません。只、死だけは従容として受け入れて貰いたいと、当人には何度も話しています。
先は、それほど長くはないでしょう。しかし、当日まで心身が健康であることを小生は願っています。

投稿: SAITO | 2012年2月25日 (土) 14時48分

小田島鉄男死刑囚の仲間の福田孝行死刑囚追加されました。
人を一人でも殺したら死ね。少年法は、廃止しろ。当たり前の事です。
本村弥生さん・夕香さんのご冥福を御祈りします。

投稿: | 2012年2月23日 (木) 23時25分

初めて読ませていただきました。
ここまで、重たいものと向き合いブログまで書いてらっしゃるのはすごいことで、
このブログを知る人数が増えればなぁ、と感じました
お疲れ様でした

投稿: ひな | 2012年2月23日 (木) 23時08分

斉藤さんの最大の配慮だと解釈しています
斉藤さんも執行がまじかではないかとおそらく
推測しているのでは?
その小田島死刑囚に対して最大の配慮ということなのでしょうか・・

出来れば続けてほしいですが。。

投稿: torippii | 2012年2月23日 (木) 21時43分

初投稿ですが、届いてますか?

投稿: クール | 2012年2月23日 (木) 20時21分

死刑囚の命で遊べなくなった視聴者が、犯罪を起こさない事を御祈りさせて戴きます。
コマネチ♪

投稿: | 2012年2月23日 (木) 03時54分

死刑囚の毎日 という点で見れば
こういうレポートは貴重なものだったと思います。

もう面会には行かれないんですか・・・。

小田島も、きっとさびしくなりますね。刻一刻の恐怖と
ともに残りの人生を送ることになるでしょう。

本人の言っていた償いとして 
恐怖の心のまま執行されてほしいと思います

ただ、この人が女遊びの末にできた子供の事ばかり
考える所に、人間らしさと共に なんて身勝手なんだろうとも
思えます

私はこの人を擁護もしていなければ、攻撃的な気持ちも
ありません。死刑も肯定派ですが、陪審員制度になった今
もっと死刑の現状を公開するべきでしょう


投稿: s | 2012年2月22日 (水) 17時44分

斎藤さん。理由はともかくお疲れ様でした。出来れば続けて欲しかったですが…毎回同じなんで、終わってもよろしいかとも思います。
小田島も無理だと思いますが、今度は良い人間として生まれ変わる事を祈ります。日本男児らしく潔く刑罰を受けてもらいたい。

投稿: アベンジャー | 2012年2月22日 (水) 17時43分

面会レポートいつも拝見させて頂きました。 斎藤さんをとても尊敬しております。

投稿: 齋藤 | 2012年2月21日 (火) 22時13分

面会の報告(ブログ)を今回で終わりにする理由は何でしょうか?今まで、あなたと小田島さんを見守り続けてきました。理由なしに「終わりにします」は無いと思います。無責任過ぎます。私にはあなたが「金にもならないし面倒だ」と言うように受け取りました。面会は以後しないのですか?しっかり面会を続け、見守り続けてる方々に最後まで報告をすべきです。私は、最後まで小田島さんを見守り続けてたいです。

投稿: 湯 | 2012年2月21日 (火) 21時19分

面会レポート今回でおしまいですか?

死刑囚のブログや面会の様子を公開するということがかなりイレギュラーでしたので、内容がどうなってしようとも最後まで書いて頂きたいと思います。

投稿: ダリア | 2012年2月21日 (火) 20時52分

面会レポートを興味深く読ませてもらっていましたので、今回で終わりというのは残念です。
ともかく、小田島さんが一日でも長生きできることを、幸せであることを心より祈りたい。

投稿: | 2012年2月21日 (火) 19時51分

面会レポートが最終回という事は今後斎藤先生は面会に行かないという事でしょうか?私はこのブログに出会う以前、死刑が確定した死刑囚はあらゆる外の情報や外部の人間から隔離され、遮断されるものとばかり思っていました。ところが毎月面会に行ってたわいない話や死刑についてなど小田島の心境が赤裸々に綴られる面会レポートを楽しみにしておりました。面会には行くがレポートをやめるという事なのでしょうか?それとも執行間近い死刑囚の心の安定のため、拘置所から面会を謝絶されたのでしょうか?差し支えなければ教えてください。

投稿: 冠 | 2012年2月21日 (火) 08時22分

何で、面会終わり?
中途半端だなぁ(怒)

投稿: ヒロ | 2012年2月21日 (火) 07時59分

面会レポートを辞める理由は、何ですか?

投稿: | 2012年2月20日 (月) 23時40分

死刑が怖いみたいだな。

だけどそれだけの事をしたのだから小田島よもっと苦しめ!!

それがお前に出来る償いだ。


投稿: 岩鉄 | 2012年2月20日 (月) 23時27分

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