« 文科省、大臣交代に「大きな失敗ないのになぜ」 | トップページ | おとうさん げんきでね »

2012年1月19日 (木)

2012年1月死刑囚小田島鐵男面会レポート

今日は1月17日火曜日。今年最初の面会になりました。今日は約40分ほど小田島と話し合う時間が出来、相当執行について突っ込んだ話をしてきました。私が小田島と初めて会ったのは、06年の7月千葉地裁の一審判決が出る前に千葉刑務所で会ってそれで今年で小田島の面会はあしかけ6年になりました。ずいぶん長く続いたと我ながら感心しているんですが、まず今日は面会最初に彼が口にした言葉からお伝えしたいと思います。

新聞を読んでいて新法相の言葉の中に「死刑執行はする」と明言したことを彼は、自らというか開口一番に、「もう先生、そんなに先はないですよ」と。「おそらく二ヵ月以内に執行されるんじゃないか」というようなことをまず彼が話をしました。続いて執行について下着の問題、汚れないものを身につけた方がいいだろうと、いったような話も出ている中で、ずばり被害者遺族に対する贖罪の気持を今日はききました。

彼は私の言葉を時間にすると10秒くらい考えて最初に出た言葉が「先生、被害者の遺族の人に手紙を書いても意味がない。むしろ被害者遺族の人たちは、わたしが執行されることを、一番望んでいるだろう」と。「ですから言葉として遺族の方に伝えることは何もない」と。しかし「気持、心の中では申し訳なかったということは今現在も思ってます」ただ「それを文章で表現したりして相手に伝えるということは私はしたくない」と。

とにかくもう、自分の誕生日、彼は四月ですから、までには執行されるだろうと。それはもう覚悟は充分できていると。あわせて執行の時にそんな慌てるというか、わめいたり暴れたりする気持もない。とにかく自分としては冷静な気持で刑場に行きたいんだと話していました

。それでやはり具体的に執行のことを間近に感じているのは、新法相の執行するというその明言した言葉を相当彼なりに強く、また実感として受け止めているようで、それほどもう長くはない。それで執行後については遺骨は東京拘置所の方に全部任せてあると。それ以上は心配しなくていいと彼は何度か口にしたんですが、私の方から散骨も必要じゃないかということも伝えたんですが、それに関してはもうそこまでやってもらわなくてもいいですよと。とにかく土に還るんだと。自分には身寄りもいないし、まあやった次の償いとして死刑を執行されてそれで土に還ること。これで自分は一種の自己完結。ということを考えていると。

ですから死刑について今日も約40分くらい彼とは珍しく集中した話ができて、まあ立ち会いの監視の人も両者の言葉については一言もストップをかけることがなかった。それと合わせて、彼の方からこの時期に来て、拘置所内における処遇について次から次へと不満の言葉、例えば食事が腐ってるものが出てきてるとか、そういったようなこと。あるいは洗髪した後の温水の使い方というような、不満というか、いよいよ出てきたなあと。いうような感じを受けました。しかし今日は頭を洗髪する日でもあったんで、しかも頭丸坊主でまあスッキリしていたんですが、表情もそれほど前回と変わること無く、淡々とした死刑を受け入れる心の準備、遺書も書いてある、できてると。言葉では非常に冷静であったのを感じました。それとやはり自分が死に挑んでみにくい死に方はしたくないんだ。これだけは非常に強い言葉で私の方に話をしておりました。

いずれにしても小田島自身はもうそんなに時間がないんだということでタイムリミットは自分の誕生日が限界であろう。ということで諦めというよりもそれで自分のやってきた犯罪、事件に対しては自分なりに幕引きをするんだということで、贖罪という言葉を捉えて彼は遺族にいくら手紙を書いてもこっちの気持はまず伝わることはない。それよりもいずれ執行されればマスコミがそれを報じるだろうから、それをマブチさんの方で読めばそれなりに納得するんじゃないかと。死んだことに対してのことは、それこそ100万回謝っても、もう取り返しがつかないと。そのせめて自分の前で贖罪と言えば執行されて、ジタバタしないで執行されるということが、自分としては贖罪の気持なんだということを今日話してました。また次回も面会にきますが、私も今日感じたのはさほどもう時間がないんだということは痛切に感じました。

約足掛け6年間、小田島との面会を続けてきましたけど、死刑について話はじめたのは、ここ2、3ヵ月前くらいで、彼なりの本当の気持、心の奥底までは私も正直わかりません。しかしまあ6年間を通じてやはり彼は彼なりに死刑を受け、なぜ自分が死刑に相当する事件を起こしてしまったのか。それからそこに被害者を4人も出してしまった。ということに対しては彼なりに自分で自覚もし、その清算はすると。ひとつは高裁を取り下げたのは、ひとつの意思、気持の現れであるんだ、というようなことも話していました。

とりあえずこのレポートもおそらくもう、そんなに長くは続かないと思います。次回ひょっとしたら彼が執行された後のレポートになるかもわかりませんけれども、今年の四月、誕生日まで彼はもたないだろうという言葉を吐いているので、それまでは毎月一回は面会にきて彼を最後まで見届けたいと思っております。今日の話はだいぶ深刻になりましたけれども、贖罪に関してはそのようなことを言ってました。また次回、どういう報告ができるか楽しみにして下さい。ではこれで終わります。

|

« 文科省、大臣交代に「大きな失敗ないのになぜ」 | トップページ | おとうさん げんきでね »

コメント

皮肉な事に死刑廃止論の方は、死刑囚の命を大事にしていますよね。もてあそんだつもりはありませんが、そうとられる一面はありますかね。ただ死刑制度について論じたりするのは、賛成派、反対派にとり真剣ではありますが。ただ確かに異色のblogではあります。

投稿: テツロー | 2012年2月16日 (木) 17時30分

このブログに参加している人は、全員
死刑囚の命で、遊んでいるだけとしか思えない。直ちに、ブログの完全削除を求めます。

投稿: | 2012年2月11日 (土) 04時03分

私も20代の頃に2度留置された経験があります、それ以降刑事裁判には特に興味があり、刑務所、拘置所の中の人の心境に常に興味をもっております。
今も犯罪者と私との差はそれほど無いと思っています。
一瞬の甘い考えや、我慢ができないことで懲役を食らったり、死刑囚になってしまいます。
みなさんも自分も堀の中の人たちもそれほど変わらないと思ったほうがいいと思います。
逮捕されて警察署ですが、数ヶ月拘禁されて生活した経験は貴重でした。
小田島は犯罪を繰り返していたので全く同情はできませんので、日本で死刑制度がある以上執行されるのは仕方ないと思います。
死刑が廃止されればそれはそれでいいと思いますが。

投稿: 今は一般の市民 | 2012年2月 9日 (木) 13時17分

死刑制度廃止。二割弱の方々が主張されていますよね。麻原死刑囚も生きて償えと。慈愛の精神は素晴らしいけど、被害者遺族の方々の前で言いましょうよ。現実を見てないから言える主張でないかな。反省を求めなくてもよい。一理ありますが、池田小事件の宅間元死刑囚の終わり方、死んだからと言って許せませんが。

投稿: テツロー | 2012年2月 5日 (日) 19時19分

死刑制度は廃止すべきです。

投稿: | 2012年2月 5日 (日) 13時41分

殺されることが決まっている人間に反省や贖罪を求める人たちの気が知れん‥ 「反省しなくていいから、死ね!」というのが死刑だろうに‥

投稿: 通りもん | 2012年2月 3日 (金) 09時38分

 裁判員制度になりやっと処刑場が公開されたが、情報公開がまだまだ不十分で、処刑時に使用する縄すら非公開とはいかがなものだろうか。

 執行後、絶命するまでどれくらいの時間がかかるのか公式な発表は一度もないし、処刑後に遺体がどのような状態なのか当事者しか知らないというのは、ある意味情報を隠していると思われても仕方がない。

 これで裁判員に死刑を判断せよ、というのはあまりにも情報が不足しているだろう。

 結局、日本は国民も政治家も死刑制度の是非についての議論から逃げているのではないかと思えてくる。

投稿: | 2012年2月 1日 (水) 10時46分

ムバラクと小田島どちらが早く吊るされますか?

投稿: | 2012年1月31日 (火) 00時51分

やはり、「楽しみに・・」の言葉に嫌な感じを受けました。

投稿: しずっぺ | 2012年1月30日 (月) 13時25分

楽しみにして下さいの意味は、小田島鉄男の死刑執行の事ですよ。

投稿: | 2012年1月30日 (月) 01時07分

死刑執行の後、現場の刑務官たちは酒2合飲むようです。

小田島死刑囚、最後に言ってもらいたい。「人の死の直後に勤務中に、しかも午前中から酒なんかで気を紛らわせて人間として恥ずかしくないのか?こんな時代に」とね。

投稿: いしころ | 2012年1月29日 (日) 22時16分

死刑囚がどうとか言うより齋藤さんの文章力が…

投稿: つう | 2012年1月29日 (日) 14時39分

はじめまして。
いつもブログを拝読させて頂いております。

私も齋藤さんの楽しみにして…は、ないかと思いました。
死刑囚を商売にされているような気が致しました。

それと先日、小田島さんが以前召し上がられた
フィリピンのお菓子を食べました…。
美味しかったのですが、
なんとも言えない心境でした。

小田島さんは、本来真面目な方だと思います。
お手紙の文面からとても感じます。

どうか…最期の時は
被害者ご遺族への謝罪をしたためて頂けますよう
切に…願います…。

投稿: 永遠の海★+゚ | 2012年1月29日 (日) 07時16分

国会の開会中に執行はされないみたいだから、閉会直後が可能性ありそうですね。でもホントに小田島が優先順位が一番なのかね?小田島より古い確定死刑囚は沢山いそうですが。

投稿: | 2012年1月27日 (金) 15時37分

楽しみにしていて下さいの一文に言いようのない違和感を覚えた。
これはどういう意図から出た「楽しみ」なのか…。

投稿: | 2012年1月27日 (金) 10時22分

早くお別れの時間が来れば、齋藤さんの仕事が無くなってしまう。三流以下のジャーナリストの食い口を潰す死刑執行は、非人道的だと感じる。

投稿: 早く吊れ | 2012年1月27日 (金) 01時01分

あなたの反省の言葉など信じられませんね。万が一、また社会に出れば100%事件を起こしますよ。何度も書きましたが、もう貴方には更生の余地はないし死刑以外はありえません。残された時間を正座して待て。

投稿: アベンジャー | 2012年1月26日 (木) 20時43分

共犯の刑が確定してまだ1ヶ月くらいだから、まだ半年は生きれそうな気がします。同時執行ですよね? 共犯が再審したらどうなるんだろ…

投稿: | 2012年1月26日 (木) 04時04分

FLASHに 書いてたよ
小田島 守田が次の候補だと 早く楽になった方がいいよね 次の法務大臣には期待してる 私達が 汗水たらし働いて払ってる 税金でご飯たべてんだからね

投稿: 名無し | 2012年1月24日 (火) 21時09分

私は、小田島の心情などわかりませんが、死刑囚なのでそれがいつ来るかわからない朝の恐怖も含めての最高刑なのでしょう。死んでしまえば無くなるのが生ですから。暑かろうが寒かろうが痛かろうが小田島の先には約束された死です。せめて最期ぐらいは、しっかりと・・・ですな。

投稿: S | 2012年1月23日 (月) 17時58分

いい加減に、百人以上の死刑執行を今すぐして欲しい。

投稿: | 2012年1月22日 (日) 11時35分

小田島氏の手にかかった被害者の、
ご遺族の方からしてみれば、
確かに刑の執行こそが望まれる事だろう。

しかし死刑とは命を以て償う究極の刑罰で、
それがいよいよ目前に浮かび上がってきた中にあって、
小田島氏が考えるのはやはり己の事のみ。

かつて死刑執行された元死刑囚で、
自分が執行されることが遺族への最大のお詫びとして、
執行まで謝罪の手紙等を一切送らなかった人がいると
以前聞いた事がある。

しかしその人は執行直前の遺書(?)を書く時間で、
初めて遺族に詫び言をしたためると同時に、
どうして今まで自分が謝罪の言葉を口にしなかったかも、
したためてあったと聞く。

小田島氏がせめてこの元死刑囚のように、
直前にでも遺族への謝罪をしてくれたらと思うが、
果たしてどうなることやら。

投稿: 通りすがり | 2012年1月20日 (金) 20時34分

死刑に限らず、厳罰は間違えなく犯罪の抑止力になっていると思う。
仮に最高刑の死刑が最高裁で確定後3日以内に執行される様になれば小田島のような人間に命を奪われる人は減るだろう。
性犯罪者にはGPSを、詐欺や窃盗・強盗は厳罰にし、被害金額を必ず弁償させる制度を、薬物に甘い日本を是正すれば不良外国人も減るだろう。
振り込め詐欺なんてATMから金を引き出しただけでも15年位の懲役にすれば減るだろうし、主犯なんかは無期懲役で良いと思う。
日本はとにかく裁判が長いし、死刑になっても執行されない、法務大臣が判を押さないなんてんのは法律違反なのに罰則がないから執行しなくても大臣やってられる、大阪のように罰則がないと君が代を歌わない教師と一緒

想像はしていたけど小田島の遺族に対する気持は本音で言えば「何も考えてない」ってレベルだった。

投稿: | 2012年1月20日 (金) 18時05分

毎月一回と言わず二回にしてくれませんか?

投稿: 夢 | 2012年1月20日 (金) 12時04分

「楽しみにして下さい」って…斎藤さん楽しそうですね。

投稿: | 2012年1月20日 (金) 01時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/473217/43806465

この記事へのトラックバック一覧です: 2012年1月死刑囚小田島鐵男面会レポート:

« 文科省、大臣交代に「大きな失敗ないのになぜ」 | トップページ | おとうさん げんきでね »