出前授業:安西弁護士「犯罪とどう向き合う」--香川誠陵高で /香川
毎日新聞 9月28日(水)15時45分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110928-00000243-mailo-l37
来月6、7日に日弁連の人権擁護大会が高松市で開催されるのを前に、あかり総合法律事務所の安西敦弁護士(香川県弁護士会)が27日、香川誠陵高校(高松市鬼無町佐料)の2年生約110人に「私たちは『犯罪』とどう向き合うべきか」と題して出前授業を開いた。
授業では、近年犯罪の増加や低年齢化といった印象を持つ人が多いというデータを紹介。安西弁護士は現状について「むしろ事件数は減っていて、高齢者の犯罪が増えている。刑務所を出ても、家も金も仕事もなく、万引きを繰り返す高齢者も多い」と解説した。さらに死刑制度については「弁護していた被告が死刑を宣告されたことがあり、ショックだった」と語った。死刑執行の実態が伝えられていない現状を指摘し、「死刑が自分とは違う知らない世界のことではいけない。犯罪とどう向き合うかはあなたが決めてほしい」と訴えた。
田嶋展明さん(16)は「死刑制度も自分にかかわりのあることだからこれから考えていきたいと思った」と話していた。
人権擁護大会では、死刑制度、社会保障、医療における患者の権利法に関する3シンポジウムが開かれる。【広沢まゆみ】
9月28日朝刊
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