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2011年7月 2日 (土)

法廷ノート:検証・松戸女子大生殺害判決/中 信用されなかった証言 /千葉

毎日新聞 7月2日(土)11時49分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110702-00000078-mailo-l12

 ◇被告、不自然な弁解--裁判員「真実話してほしかった」
 「本当は何があったんですか。ちゃんと自分の言葉で説明しなさい」。結審を2日後に控えた最後の被告人質問で、波床昌則裁判長が竪山辰美被告(50)に強い調子でそう問いただした。
 千葉大4年だった荻野友花里さん(当時21歳)の殺害事件で死刑判決が言い渡された竪山被告。千葉地裁での裁判員裁判では不自然な弁解を繰り返し、裁判員が納得できずに顔をしかめる場面が何度もあった。裁判長の言葉は、そんな裁判員の思いを代弁した一言でもあった。
 「包丁を奪われ、取り返そうともみ合いになっている間に刺さってしまった」と殺意を一貫して否認した竪山被告。しかし検察側や裁判員から当時の詳しい状況について問いかけられると「記憶になく、わからない」と繰り返した。検察側は解剖医の証言も踏まえ、致命傷は胸骨を切断するほどの衝撃を加えられたものだったとして「殺意があった」と主張。結局、判決では「殺意があったことが推認できる」と結論づけた。
 殺害後の心境については「荻野さんの死んだ姿が頭から離れず、取り返しのつかないことをしてしまった」などと説明したが、運転免許講習に参加したり、キャバクラに通ったりしていたことも明らかにされ、言行不一致も露呈した。
 駐車場で女性を襲った別の事件については当初、「車上狙いを目撃されたと思ったから(襲った)」と偶発性を強調しながらも、公判途中で「当初から脅して(女性を)縛ることも念頭にあった」などと述べ、計画性があった疑いも強まった。弁護側は「計画性のなさ」を理由に情状酌量を訴える方針だったが、被告本人の発言がそれを遠ざけた。
   ◇  ◇
 結局、判決は「供述は客観的な事実関係に整合していないばかりか、その内容も不自然不合理極まりないもので、到底信用するに値しない」と証言の信用性を真っ向から否定した。判決後、裁判員を務めた女性は「証拠と供述は合わなかった。真実を話してほしかった」と語り、補充裁判員だった男性も「最後まで動機も真実を語ってもらえず残念」と振り返り、裁判員の心証が悪かったことをうかがわせた。
 「殺害時の状況を、私は絶対に聞きたい」と全公判に出席した友花里さんの母美奈子さん。法廷では「死刑しかありません」と強く求め、その通りの判決となった。しかし判決後、美奈子さんはつぶやいた。「結局、真実は何もわからなかった」

7月2日朝刊

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