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2011年7月12日 (火)

<英国人講師殺害事件>市橋被告に無期懲役を求刑

毎日新聞 7月12日(火)15時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110712-00000048-mai-soci

 千葉県市川市のマンションで07年3月、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の遺体が見つかった事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死罪などに問われた市橋達也被告(32)に対し検察側は12日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)の裁判員裁判で「身勝手な動機で何の落ち度もない被害者をじゅうりん、強姦、殺害、遺体を遺棄した刑事責任は極めて重大」と指摘する一方、「被害者が1人であることなどを考えると、死刑を求めるのはちゅうちょせざるを得ない」として無期懲役を求刑した。判決は21日。

 市橋被告は最終陳述で「遺族がこの先どんな気持ちで苦しんで生活していくかや、リンゼイさんが怖い思いで亡くなったことを、苦しんで考え続けながら残りの人生を終わらせることが償い」と述べ、法壇に頭を下げた。

 この日の公判で、リンゼイさんの両親は検察側の求刑を聞きながら、何度も顔を見合わせてうなずいた。しかし市橋被告が最終陳述で「殺そうと思ったことはない」との主張を繰り返すと、手を握り合って口を一文字に結び、市橋被告に厳しい視線を送った。【斎川瞳、中西啓介】

 ◇殺意巡り鋭く対立

 「何があったかを知っているのはリンゼイさんと私しかいない」。初公判の市橋被告の証言通り、密室で被害者が亡くなり、加害者側の状況説明しか得られない事件。裁判では「明確な殺意」を指摘して殺人と強姦(ごうかん)致死罪の成立から無期懲役を求刑した検察側と、「偶発的な死」を主張して傷害致死罪と強姦罪の適用で有期刑を求める弁護側の主張が鋭く対立し、市橋被告の状況説明の信用性を巡る論戦が繰り返された。

 最大の争点となっている殺意について、当時の解剖医は「15キロ以上の強い力で3分以上首を圧迫した」と検察側の指摘に沿った証言をする一方で「圧迫している認識がなかった」と偶発性を強調する被告側の主張についても「可能性はある」と証言し、判断の余地を残した。市橋被告は「人工呼吸や心臓マッサージなど救命措置をとった」「帰宅させるつもりだった」などと殺意を否定する証言を繰り返した。

 また、検察側は「拘束状態が継続し、暴行から殺害までは一連の行為」と判断したが、弁護側は暴行と死亡の時間が離れていることを強調。暴行後の時間経過の根拠として「リンゼイさんと人間関係を築き、許してもらおうと会話をした」などと説明し、強姦致死罪の適用を否定した。

 事件の計画性についても対立は続き、2人が一緒に現場に向かうきっかけとなる「忘れた英会話のレッスン料を取りに行く」という市橋被告の主張について、検察側は「自宅に連れ込むための口実」と計画性を示唆。だが弁護側は「寝坊し家を出た際にあわてたため」と主張している。

 一方、外国人としては珍しい被害者参加制度により、リンゼイさんの両親が法廷に出廷。「日本の最高刑」という表現で極刑を求めるなど、遺族の強い処罰感情も裁判員の判断に影響を与えそうだ。【斎川瞳】

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コメント

 千葉地裁へ行って来ました。何人か意見を聴けて考え

方が違うのだと実感しました。


投稿: 傍聴人 | 2011年7月22日 (金) 13時26分

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