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2011年7月31日 (日)

鶴見事件再審請求の死刑囚が異例の自叙伝出版、弁護団は書籍を証拠提出へ/横浜

カナロコ 7月31日(日)9時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110731-00000006-kana-l14

 横浜市鶴見区で1988年、不動産業の夫妻が殺害され現金約1200万円が奪われた「鶴見事件」で強盗殺人罪に問われ、死刑判決が確定した高橋和利死刑囚(77)=再審請求中=の自叙伝が30日までに出版された。確定死刑囚との手紙や物品のやりとりが制限されるため、再審請求中の死刑囚に関わる本の出版は異例だ。

 弁護人の大河内秀明弁護士によると、再審請求のための証拠として自叙伝を提出するという理由で、約350枚に上る400字詰め原稿用紙を弁護団が高橋死刑囚から受け取ることを東京拘置所が認めた。今後、弁護団は再審請求中の横浜地裁に書籍を提出する。

 自叙伝は「『鶴見事件』抹殺された真実」(B6判、219ページ、インパクト出版会)。逮捕から判決までの半生を振り返り、殺人に対して無罪をあらためて主張している。前半が逮捕から起訴までの高橋死刑囚の体験、後半が88年の一審初公判から06年の最高裁判決までの公判の経過を紹介している。判決確定後、拘置所内で執筆した。

 「2人があおむけの状態で横たわっていた。まさか死んでいるとは思えず、『社長。奥さん』と呼んだが、まったく反応がない。パニックで頭の中が真っ白になった」。高橋死刑囚は遺体発見当時の様子を、こう書きつづる。

 自叙伝によると、死刑囚は殺害された不動産業の男性社長=当時(65)=から融資を受けるため、現場を訪れた。遺体発見後、足に力が入らず倒れ込み、たばことライターを落とした。ライターを拾おうと低姿勢になったとき、近くの事務机の下に現金入りのポリ袋を見つけた。当時、経営する電気工事店は資金繰りに困窮。「札束に目が眩(くら)み、110番しようとする気持ちがどこかへ飛び、持ち逃げした」という。

 高橋死刑囚は公判から殺人について一貫して無罪を主張したが、一審の横浜地裁判決は「行動は理解困難。供述に臨場感や現実感はない」と指摘。高橋死刑囚が強盗目的で2人を殺害したと認定している。大河内弁護士は「高橋死刑囚が現場で実際に見聞きしたから書ける内容。市民に知ってもらいたい」としている。

◆鶴見事件 1988年、横浜市鶴見区の不動産会社で、経営者の男性=当時(65)=と内縁の妻=同(60)=が殺害された事件。高橋死刑囚は現金を盗んだことは認めたが殺人を否認。一審の横浜地裁は起訴前の死刑囚の自白や、状況証拠から死刑を宣告。東京高裁と最高裁もこの判断を支持した。高橋死刑囚は横浜地裁に2006年、再審を請求している。

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