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2011年5月23日 (月)

ニュースプラス:裁判員制度、丸2年 経験者、どうケア? /北海道

毎日新聞 5月23日(月)11時18分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110523-00000072-mailo-hok

 ◇道内に語り合う場なく
 裁判員裁判は、制度開始から21日で丸2年を迎えた。この1年は全国で5件の死刑判決があり、道内でも殺人事件の全面無罪主張や外国人被告に対する審理など、裁判員が難しい判断を迫られる事件があった。裁判員経験者が悩みや感じたことを語り合う場は徐々に広がりつつあるが、道内ではまだ、交流の機運は高まっていない。一生の守秘義務を負わされた経験者の心のケアや、体験を社会にどう伝えていくかが、課題として浮かぶ。【金子淳、伊藤直孝】
 昨年11月に裁判員を務めた札幌市清田区の主婦(56)は、今でも被告の名前を鮮明に覚えている。札幌市の男が女性を襲いけがをさせた強制わいせつ致傷事件。裁判員裁判のニュースを見るたびに、法廷の被告の姿を思い出し「あの量刑でよかったか」と悩む。
 一緒に評議した裁判員と再び話ができれば、気持ちが軽くなるかもしれない。だが、裁判の時は今後に差し障りがある気がして、連絡先を聞けなかった。「同じ痛みを抱える者同士なら分かり合えるはずなのに……」
 道内の4地裁で判決が出た裁判員裁判は22日現在で計78件。参加した一般市民は約470人に上る。覚醒剤密輸事件で裁判員を務めた札幌市の30代女性も「量刑判断の重みを感じた。これから日常生活の中で考えることがあるかもしれない」と心の負担を心配する。
 裁判員が「裁判員をやった」と周囲に話したり、裁判員同士が連絡先を教え合うのは違法ではないが、守秘義務やプライバシーの問題もあり、声を上げにくいのが現状だ。札幌地裁は昨年11月、裁判員経験者の意見交換会を一度だけ開いたが、今後の予定は他の道内3地裁も含めて決まっていないという。
 札幌弁護士会で裁判員制度実施本部事務局長を務める坂口唯彦弁護士は「裁判員経験者の集まりがあれば、その後のケアもしやすい。オープンに話をすることで制度の検証にもつながる」と、交流の大切さを指摘する。
 ◇交流進む各地 参加者「視野広がる」
 裁判員経験者が語り合う道は、少しずつ開けてきている。その窓口になり得るのが全国の地裁。最高裁は今年2月の有識者懇談会で、地裁が裁判員経験者に対して同じ裁判の裁判員経験者の連絡先を事後的に教えることは「本人同意があれば問題ない」との見解を示している。
 さまざまな細い線をたどりながら経験者同士や弁護士が結びついたのが、昨年8月に発足した「裁判員経験者ネットワーク」だ。東北から九州まで二十数人の経験者が登録し、東京と名古屋で交流会やイベントを開いた。
 東京地裁で昨年7月に強盗致傷事件を審理した会社員の小田篤俊さん(40)は「裁判員の経験を誰かに伝えたい」と考え、9月末に登録した。交流会で他の経験者と話すと、裁判の進め方など細かい点で異なることに驚いたという。今は弁護士やマスコミとの集会にも積極参加する小田さんは「視野が広がった。もっと勉強したいと思った」と語る。
 会は全国的な交流を目指しているが、道内の参加者は今のところいない。メンバーの大城聡弁護士(東京弁護士会)は「重い責任を果たした裁判員経験者同士が話をするだけでも心の負担を軽減できる。北海道の経験者の方も参加登録してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは会のホームページか、大城弁護士(03・5829・8595)まで。
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 <裁判員制度2年目の主な道内の出来事>
 年・月  内容
10・6 強制わいせつ致傷事件で男性被告に道内裁判員裁判で初の執行猶予と保護観察付き有罪判決。裁判員は補充2人を含め全員女性だった
   9 札幌高裁が1審裁判員裁判の判決を初めて破棄。傷害致死罪で1審懲役1年6月の実刑だった被告を、懲役2年、執行猶予5年に減刑
   9 札幌市北区の強盗殺人事件で、被告に求刑通り無期懲役の判決。これまでで最も重い量刑になった
  10 覚醒剤密輸事件で外国人被告を初めて審理。台湾籍の被告に懲役7年、罰金300万円の判決
  11 強制わいせつ致傷事件を審理した裁判員の男性が判決後の会見で量刑や評議への不満を表明。同席した補充裁判員の男性が「守秘義務違反」と批判し退席
  11 札幌地裁が裁判員経験者と法曹3者による意見交換会を開催。裁判員は「達成感を感じた」「裁判の実績に導かれて判決が出たと感じた」などと話した
  12 森町の殺人・死体遺棄事件で、函館地裁が道内最長の13日間の審理を行い、無罪主張の中国人被告に無期懲役判決

5月23日朝刊

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コメント

犯してもない罪を背おわされ、再審請求の日を何年も何十年も待ってる無実の人が中にはいるのに、あんたは、本当にノンキで勝手な人だね、人の事件の事なんて、いいから、あんたの犯してしまった残酷な事件を反省しろ、暇人!

投稿: つかさ | 2011年12月 2日 (金) 22時23分

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