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2011年5月25日 (水)

「客観的証拠は存在しない」…布川事件再審無罪

読売新聞 5月25日(水)0時28分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110525-00000049-yom-soci

 茨城県利根町布川(ふかわ)で1967年に起きた「布川事件」の再審判決で、水戸地裁土浦支部の神田大助裁判長は24日、強盗殺人罪などで無期懲役の判決が確定した桜井昌司さん(64)と杉山卓男さん(64)(ともに96年仮釈放)の強盗殺人について無罪(求刑・無期懲役)を言い渡し、「捜査段階の自白を支える有力な補強証拠が見あたらず、(自白の内容も)信用できない」などと判決理由を述べた。

 昨年7月に始まった再審公判では、確定審での有罪を支えた2人の「自白」と、現場近くで2人を見たとする目撃証言の信用性が焦点となった。

 判決で神田裁判長は「犯行現場で2人の指掌紋や毛髪は採取されておらず、(2人と犯行を結びつける)客観的証拠は存在しない」と認定。一連の目撃証言について「供述経過や内容、視認条件から信用性に欠ける」などとした。

 その上で、2人の自白調書について、犯行そのものや重要な事項の全般に変遷があること、客観的事実に照らして不自然な点があること、2人の間でも相違点があることなどを理由に「信用性を肯定できない」と指摘。「捜査官らの誘導により作成されたものである可能性を否定できない」とも述べた。

 桜井さんは窃盗、杉山さんは暴行などの罪にも問われていた。判決では、それぞれ懲役2年、執行猶予3年を言い渡し、強盗殺人について無罪とした。戦後の事件で無期懲役か死刑が確定した後、再審で無罪を言い渡されたのは、昨年3月の「足利事件」に続き7件目(7、8人目)となる。

 水戸地検の猪俣尚人次席検事は「検察側の主張が受け入れられなかったことは遺憾。判決内容を詳細に検討した上で、必要に応じて上級庁と協議して適切に対応したい」とコメントした。
最終更新:5月25日(水)0時28分

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