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2011年5月19日 (木)

舞鶴高1少女殺害に無期判決 有力な状況証拠、積み重ね必要

産経新聞 5月19日(木)7時57分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110519-00000116-san-soci

 京都地裁は検察側が積み上げた状況証拠(間接証拠)を支持し、中被告に無期懲役を言い渡した。物証や自白がない中、目撃証言や被告の捜査段階での供述が「秘密の暴露」にあたるなどの状況証拠を地裁が評価するかが焦点だった。笹野裁判長は証拠の信用性を支持し、「被告人が犯人と強く推認される」と断じた。

 状況証拠だけで有罪か無罪かが裁判で争われた事件では、目撃証言や、被告が現場にいたことを示す物証から裁判所が有罪認定し、死刑や無期懲役などの重罪が確定した例は少なくない。平成10年に起きた和歌山の毒物カレー事件では、和歌山地裁が混入されたヒ素と林真須美死刑囚の自宅で見つかったヒ素の同一性を認めたことが決め手となり、死刑判決を言い渡した。2審もこの判断を支持し、最高裁で死刑が確定している。

 一方で、22年4月、大阪市で起きた母子殺害事件の上告審で、最高裁が状況証拠のみで有罪とした1、2審判決を破棄。同年12月には鹿児島地裁での裁判員裁判で、強盗殺人などの罪に問われ死刑が求刑された男性に無罪が言い渡されるなど、状況証拠での有罪立証には、より高いハードルが課されるようになっている。極めて限られた証拠で有罪となった今回の判決が「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄則に従ったといえるのか、十分な検証も必要だろう。

 甲南大学法科大学院の園田寿教授(刑法)は「鹿児島の判決のように、裁判員が審理に加われば、別の結論に至った可能性は否定できない。今後、状況証拠については証拠の採取、組み立てについて、より細かい配慮が求められる」と話す。捜査機関には有力な状況証拠を積み重ねる一層の努力が求められそうだ。

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