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2011年5月20日 (金)

宮崎・家族3人殺害:涙ながらに思い語る 被告が質問すべて回答--控訴審 /宮崎

毎日新聞 5月20日(金)16時1分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110520-00000274-mailo-l45

 ◇控訴審初公判
 「今も3人の笑顔を思い出します」。19日、福岡高裁宮崎支部で始まった、家族3人殺しの控訴審第1回公判。奥本章寛被告(23)は涙ながらに殺害した家族への思いを述べた。控訴審でも起訴内容に争いはなく、量刑判断が焦点となる。第2回公判は、7月14日に開かれ、弁護側、検察側双方の最終弁論を経て結審する予定だ。【川上珠実、中村清雅】
 奥本被告は午後2時過ぎ、1審判決時と同じ黒いスーツに白のシャツ姿で入廷。榎本巧裁判長に呼ばれて証言台の前に立つと、直立不動で正面を向き、はっきりとした声で氏名と住所を答えた。
 弁護側に3人を殺害した理由を問われると「義母から逃れたかった」と1審と同じ動機をよどみなく、はっきりとした口調で述べた。一方、殺害した3人への思いを問われると「4人で何とかうまくやっていきたかったな…と考えます」と涙声になって鼻をすすった。
 1審では「わかりません」と回答を避ける場面が何度もみられたが、この日は、長く沈黙することはあっても宙を仰いで考えるような仕草を見せながらすべての質問に答えた。特に、長男が殺害された時にどう感じていたのか問われると「お父さん苦しい。助けて、と言っていたと思います」と消え入るような声で言葉を選びながら答えた。
 「今も死刑がいいと思っている」。裁判長が遺族の意見陳述書を読み上げると、被告人席の奥本被告はうつむいて聴き入った。意見書が殺害状況の説明にさしかかると、膝の上に置いた両こぶしをぎゅっと固く握りしめた。閉廷後は傍聴席を見ることなく、警備員に伴われて立ち去った。
 傍聴席は、やや空席が目立った。1審も傍聴した宮崎市のガス関連会社相談役、金本初男さん(81)は「1審と比べて被告の表情が優しくなったように感じた。事件から時間がたち、いろいろと考えて反省したのだと思う。まだ若いので、死刑にしてしまうのはかわいそうではないか」と話した。
 1審で裁判員を務めた男性は、電話取材に対して「死刑判決を出したので、最後まで見届けるのが責任と思ったが、被告の両親が来ると思うと、どうしても(傍聴に)行けなかった。控訴審では、私たちが出した判決に、遠慮せずに判断を下してもらいたい。市民の判断を尊重したと言われると、私たちの荷が重くなるし、責任を感じる」とコメントした。

5月20日朝刊

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