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2010年11月26日 (金)

宮崎・家族3人殺害:裁判員裁判 極刑が相当 検察側、凶悪さを指弾 /宮崎

毎日新聞 11月26日(金)15時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101126-00000219-mailo-l45

 ◇死刑回避を、弁護側
 「本当に申しわけありませんでした」
 宮崎市の家族3人殺害事件で、殺人罪などに問われ死刑を求刑された同市花ケ島町、無職、奥本章寛(あきひろ)被告(22)は25日、宮崎地裁の法廷で謝罪した。男性5人、女性1人の裁判員は高原正良裁判長らと評議を重ね、12月7日の判決公判に臨む。【川上珠実、中村清雅】
 ■被告人質問
 長男雄登(ゆうと)ちゃん殺害の動機について、追加の質問を行った。弁護側が「どうして雄登がいない生活を選んだのかみんな理解できない」と質問すると、被告は「お母さん(池上貴子さん)から逃れたいとか、いろいろなことを考えているうちに、すべてをゼロにしたいと思った」と説明した。
 また、被害者遺族の意見陳述で、殺害された義母・池上さん(当時50歳)の長男が「3人もの人間を殺したので死をもって償うべき。みんなも死刑を求めている」と厳刑を訴えた。
 ■論告・求刑
 午後1時10分、検察側の論告開始。被告は座ったまま肩で大きく息をした。ひざの上で組んだ手の親指をせわしなく動かしながら、じっと正面を向いたまま聴き入った。「死刑をもって臨むしかない」と死刑求刑された時も、正面を見据えたまま。
 裁判所が裁判員に提示した量刑資料の中で、家族間の殺害事件で死刑判決が出された例はないという。しかし、検察側は「幼い我が子を真っ先に殺害した」「冷たい水に放置して、資材置き場のゴミの近くの汚い場所に捨てた」など被告の残忍性を強調。「いわゆる『心中事件』とはまったく異なる。今回のような家庭内の凶悪事件は珍しい」と指弾した。
 ■最終弁論
 弁護側は冒頭、裁判員に向かって「弁護人は、奥本章寛という人間が犯した罪を、決して軽いものではないと考えています」と述べ弁論を始めた。
 永山基準や、被告の家族関係などを大型モニターに映し出しながら、「被告の行為は『人間性』が感じられないほど残虐とまでは言えない」などと死刑の回避を訴えた。
 弁護人は最後、被告に向き直って「あなたは生涯をかけて、3人の奪った命に、頭を下げてわびるべきです」と語った。
 被告は最終陳述で「本当に申し訳ありませんでした。どのような判決でも、私は償いたいと思います」と泣きながら話した。

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