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2010年10月 8日 (金)

<豊川一家殺傷>長男起訴 地検岡崎支部、責任問えると判断

毎日新聞 10月8日(金)2時9分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101008-00000007-mai-soci

 愛知県豊川市で4月、岩瀬一美さん(当時58歳)ら一家5人が殺傷された事件で、名古屋地検岡崎支部は7日、精神鑑定を行っていた長男高之容疑者(30)を殺人と殺人未遂、現住建造物等放火の罪で名古屋地裁岡崎支部に起訴した。刑事責任能力に問題はないと判断したとみられる。今後、裁判員裁判で審理されるが、複数人殺害の事件で被告が裁判員裁判で裁かれるのは東海3県で初めて。【沢田勇】

 起訴状によると、高之被告は4月17日、同居していた家族を自宅で包丁で刺し、岩瀬さんと当時1歳のめいを殺害、母親ら3人に重傷を負わせ、2階自室に火をつけ2階を半焼させたとされる。

 高之被告は十数年間、自宅に引きこもっていたとされ、逮捕直後の県警の調べに「インターネットを解約されたことに腹が立った」と供述。地検はこうした供述や乳児を含む5人を計約40カ所にわたって切りつけて家に火をつけるという特異な手口から、裁判で責任能力が争点になる可能性が高いと判断。鑑定医に依頼し、5月から約4カ月半、起訴前鑑定を行っていた。

 名古屋地検は鑑定結果を明らかにしていないが、責任能力に問題はないとの結論が出たとみられる。

 ◇複数人殺害、裁判員に負担重く

 豊川市の一家5人殺傷事件は裁判員裁判の法廷で裁かれることになった。「親族間殺人」「複数人の殺害被害者」「刑事責任能力」と数多い量刑のポイントを巡り極めて難しい判断を迫られる審理となるのは必至で、刑事裁判専門家からは裁判員の負担を懸念する声も上がる。

 これまで裁判員裁判で裁かれた複数人殺害事件としては、鳥取県米子市で2人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われた男が今年3月、鳥取地裁で求刑通り無期懲役を言い渡された例がある(上告中)。殺害被害者の人数に関係なく、検察側が死刑を求刑した例はまだ1件もない。

 豊川市の事件では、岩瀬高之被告が家族5人を包丁で次々と切りつけ、父親とめいが死亡した。元名古屋高裁判事の笹本忠男弁護士は「親族間殺人の場合(処罰感情の程度や被害者側の落ち度など)情状面の考慮も判決に大きく影響する」と指摘。一方で「親族であっても被害者が複数であれば死刑求刑の可能性もある」とし、量刑判断を巡って「裁判員の心理的負担は大きくなる」と気遣う。

 事件当時の高之被告の精神状態も争点となりそうだ。弁護側は今後の公判前整理手続きで、検察側とは別の鑑定医による精神鑑定を請求し、裁判で心神喪失や心神耗弱を理由に無罪や刑の減軽を訴える可能性がある。

 名古屋地裁の裁判員裁判でこれまで判決があった殺人事件(強盗殺人も含む)7件のうち、責任能力が争われた例はない。笹本弁護士は「責任能力を巡って鑑定が真っ向から対立する場合、どちらに重きを置くかで刑の重さは異なってくる。難解な鑑定書を理解して裁くことは裁判官でも難しい」と指摘する。【沢田勇】

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