裁判員裁判:亘理・保険金殺人 佐々木被告、起訴内容認める--地裁で初公判 /宮城
亘理町で00年8月、自衛官の男性を首つり自殺に見せかけて殺害したとして殺人罪に問われた千葉県習志野市、無職、佐々木誠被告(32)に対する裁判員裁判の初公判が8日、仙台地裁(川本清厳裁判長)であった。
起訴状などによると、佐々木被告は保険金を入手しようと、リーダー格とされる仙台市若林区連坊小路、会社役員、菅田伸也被告(32)=同罪などで起訴=らと共謀し、亘理町の自衛官、高橋光成さん(当時45歳)方で、首つり自殺に見せかけて高橋さんを殺害した際、高橋さんの体をつるしたロープ近くまで運び、持ち上げたとしている。佐々木被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は「事前に計画を立てて、抵抗する被害者を4人がかりで殺害した」などと主張。弁護側は「被害者の殺害を(高橋さんの妻から)直接依頼されたわけではない」などと指摘し、「被告人は重い刑を覚悟しているが、死刑や無期懲役が更生のために有効なのか考えてほしい」と訴えた。【須藤唯哉】
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