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2010年9月 9日 (木)

裁判員裁判:初の殺人事件、懲役30年の判決 強姦致死罪を認定 /山形

毎日新聞 9月9日(木)12時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100909-00000134-mailo-l06

 殺人事件としても、一部否認事件としても県内初となる裁判員裁判は8日、山形地裁で判決公判があり、伊東顕裁判長は殺人、強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた佐原二男被告(57)に、有期刑の上限である懲役30年(求刑・無期懲役)の判決を言い渡した。争点だった性的暴行目的の有無については検察側の主張を認め、強姦致死罪を認定した。会見で裁判員は「重い責任を感じた」「人を殺した被告を目の前にして思った以上の衝撃を受けた」と殺人事件を裁く重さを述べた。【鈴木健太、前田洋平】
 性的暴行目的について、伊東裁判長は「夜にひもや軍手を持ち侵入し、被害者が意識を失った直後にわいせつな行為をしている。性的暴行の目的があったと十分に認められる」と述べた。
 また佐原被告の知的障害についても「知的障害はあるが犯行は悪質。稚拙ながらも計画性があった」と検察側の主張を支持した。一方、法廷で暴言を吐いたことについて「障害があり一般人と同様には非難できない」と弁護側の主張も認めた。
 性的暴行目的を認めていた捜査段階の供述調書は「取り調べの録画を見ると、和やかな雰囲気で供述している」と任意性を認めた。
 ◇裁判員会見「責任重い」「どうしても被害者側に」--口々に「難しかった」
 裁判員の会見には男性3人、女性1人の計4人が出席した。裁判員らは殺人事件を裁く責任の重さと、検察側と弁護側が対立する一部否認事件を判断することの難しさを語った。
 鮭川村の男性会社員(50)は「今回は死刑判決にはならないと分かっていたが、死刑の可能性がある裁判だと精神的な負担があると思う」と話した。酒田市の50代男性は「人の命を奪った事件。重い責任を感じた」と思いを語った。
 また、山形市の主婦(27)は「被害者が生きていれば、被告が言っていることが正しいかが被害者からも聞けたのにと思った」と当事者が死亡している殺人事件の裁判の難しさを述べた。
 一部否認事件を裁くことに、酒田市の50代男性は「どうしても被害者側の心情になってしまう。公正に判断することは難しいと思った」と率直に述べた。
 被告の知的障害について鮭川村の男性会社員(50)は「診断書で判断するが、誰一人同じ症状はない。どう評価するか難しかった」と述べた。山形市の主婦(27)も「これほど悩むことはないと思うほど難しかった」と話した。録画については「取り調べの全過程をとり、公開すべきだ」と意見を述べた。
 また、酒田市の50代男性は「素人なりの観点の意見で裁判官も驚くこともあった」と市民が裁く裁判員制度の意義を語った。
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 ◇認定された事実と罪
 飯豊町添川の無職、佐原二男被告は昨年11月15日夜、性的暴行目当てに義理のおばにあたる近くの無職、佐原ナツヱさん(当時75歳)宅に侵入。ナツヱさんの顔を数回殴り、タオルで首を絞めて窒息死させ、現金1万2000円を盗んだ。性的暴行は果たせなかった。罪は、殺人、強姦致死、窃盗、住居侵入。

9月9日朝刊

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