裁判員裁判、2件目の殺人審理=「動機は利権」検察主張―仙台地裁
8月24日17時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100824-00000088-jij-soci
仲間内の男性2人を殺害した二つの事件で、強盗殺人と殺人などの罪に問われた元暴力団組員笹本智之被告(36)の裁判員裁判が24日、仙台地裁(鈴木信行裁判長)であった。2日目となる公判では、風俗店経営石垣英治さん=当時(30)=に対する2004年の強盗殺人事件が審理された。
検察側は冒頭陳述で、笹本被告は石垣さんとともに風俗店や貸金業を営むグループの主要メンバーだったが、同被告を軽んじる石垣さんの日ごろの言動に恨みを抱いたと指摘。事件は、同被告がグループを乗っ取り利権を奪うために計画しており、組織的犯行の首謀者と主張した。
遺体が未発見の点については、笹本被告が遺棄場所として供述した仙台市の山林から、石垣さんの血液型とDNA型が同じで死亡後に抜け落ちた毛髪が見つかっているとした。
一方、弁護側は「石垣さんにも落ち度があり、当初は利権目的でなかった」と反論。死刑適用の是非に触れ、「生命を奪う究極の刑であり、慎重であるべきだ」と訴えた。
25日は二つの事件の論告求刑などを経て結審する。笹本被告が2件の殺人の間に起こした別の覚せい剤事件の確定判決があるため、検察側は刑法の規定で、2事件を併合せず別々に求刑する。
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