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2008年11月17日 (月)

会いたい聞きたい:「福岡事件」再審請求を支援する・古川龍樹さん /熊本

11月16日13時1分配信 毎日新聞

「死刑の危うさ考えて」−−古川龍樹さん(48)
1947年に福岡市で起きた「福岡事件」の実行犯とされた元死刑囚、石井健治郎さんが7日、玉名市の病院で亡くなった。91歳だった。事件の真相解明を求める石井さんを支援してきた生命山シュバイツァー寺(玉名市立願寺)の古川龍樹(りゅうじ)代表(48)に、再審請求の理由や思い、これからの取り組みについて聞いた。【遠山和宏】
 ——「福岡事件」とはどんな事件ですか。
◆軍服の取引に絡み、中国人と日本人の商人2人が銃殺された事件です。警察は実行犯として当時30歳の石井さんを、主犯として32歳の西武雄さんを逮捕しました。石井さんと西さんは56年に強盗殺人罪などで死刑が確定しました。

 
——2人はすぐに再審請求しました。
◆西さんは「全くかかわっていない」と無罪を主張しました。石井さんは射殺を認め「過剰防衛であり、強盗目的ではない」と訴えましたが、退けられ続けました。西さんは75年6月17日に死刑執行され、同じ日に石井さんは恩赦で無期懲役に減刑されました。

 
——89年に仮釈放されたんですね。
◆教誨師(きょうかいし)として約40年、再審運動の支援をしてきた私の父泰龍が寺に住ませました。00年に父は亡くなり、私が引き継ぎました。

 
——どんな活動をしてきたのですか。
◆02年に再審請求や死刑廃止を訴えるキャンペーンを始めました。05年に石井さんが福岡高裁に再審請求してからは、毎年事件に関するパネル展や講演会を開いています。

 
——大学生の協力者が増えているとか。
◆裁判記録をデジタル化する作業を、約30人の学生がボランティアで引き受けてくれました。勉強会を開いたり、運動にかかわってくれたりするようになったのです。葬儀にも参列して「これからですよ」「頑張りましょうね」と励ましてくれました。石井さんが亡くなっても若い力で運動は続きます。
 
——一番訴えたいことは何でしょう。
 ◆西さんは冤罪(えんざい)で死刑を執行されました。石井さんも「西君は悪くない」と言い続けていました。「戦後の混乱期とは違う」と言う人もいますが、今でも冤罪事件は起きうると思います。来年は裁判員制度が始まります。無実の人を死に追いやる恐れがある死刑、人が人を裁く危うさを多くの人に考えてほしい。

 
——運動はどう続けていきますか。
◆年内に全国約10カ所で福岡事件を知ってもらうキャンペーンを展開します。勉強会も兼ねた合宿も予定しています。過去の問題でも、石井さんや西さん個人の問題でもなく、全国民で考えるべき問題だと思います。
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 ◇プロフィル
玉名市出身。大学卒業後、東京で福祉の仕事を6年間した。現在は母や姉2人と住み、福岡事件の再審請求支援をしている。69年に父泰龍さんがシュバイツァー博士の遺髪を授かり、73年に博士の名前をもらって超宗派の寺として開山した。

11月16日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081116-00000161-mailo-l43

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