« 題116回 現金書留 | トップページ | <製めん所夫妻殺害>中国籍の被告に2審も死刑 東京高裁 »

2008年10月 9日 (木)

一関の強殺:死刑判決 「鬼畜の所業」断罪 「強盗目的」を認定 /岩手

死刑関連ニュース
10月9日12時1分配信 毎日新聞

被告人を死刑に処する——。盛岡地裁法廷で8日、極刑を宣告する裁判長の声が響いた。一関市東山町の遠応寺強盗殺人事件で、強盗殺人の罪に問われた千葉正子被告(46)は小さくうなずき、涙した。被害者2人の遺影を手にした遺族は、宣告の瞬間、両手で口を覆い、天を仰いだ。千葉被告は「2人の生命を一顧だにせず、鬼畜の所業だ」と断罪する佐々木直人裁判長の判決理由を伏し目がちに聴き入った。【狩野智彦、山中章子】

佐々木裁判長は、犯行の計画性や鈴木秀良さん(当時59歳)と母ウメ子さん(同81歳)2人が殺害された残虐さなどから「被告人の刑事責任は極めて重い」と指摘。死刑以外の選択はありえないことを強調した。

判決は一連の客観的な犯行事実により、争点の強盗目的があったことを認定した。犯行については「計画的に強盗目的で寺に行き、断固たる殺意に基づいて殺害を貫徹した。何度も刺すなど情け容赦ない一方的な攻撃の非情さは、筆舌に尽くしがたい」と強い口調で非難。殺害後に証拠を残さないよう物色し、DNA捜査から逃れるため他人の唾液(だえき)を提出するなど隠滅工作に及んだ行動について「犯行完遂に向けた強固な意志を際だたせる。良心の呵責(かしゃく)を感じる人間のものといえない」と指摘した。

また焦点となった、千葉被告の実母と親類男性との「不貞関係」に関して、秀良さんが発言したとされる「侮辱的な言葉」について、判決は「証言で2人に性的関係がなく、侮辱的な発言が存在しないとは断定できない」とした上で、「仮にその発言が犯行の契機になったとしても、それだけで犯行を断念した被告に再び殺意を抱かせたと考えられず、事前計画を実行するきっかけ程度に過ぎない。言葉に立腹した行動として常軌を逸している」と判断した。

借金の返済金を奪うために犯行に及んだとする動機については、「借金の大部分はパチンコが原因。困窮している認識がありながらも節約をするなどの家計を見直した形跡はない。安易かつ身勝手で酌量の余地はない」と断罪した。

さらに情状について「強盗目的はないと弁解するなど責任回避し、罪責を見つめて反省する態度は十分とはいえない」とし、「これまでの犯罪とは無縁な生活や飲食店稼働の誠実さなどから更生可能性を最大限酌量しても、罪刑のつり合いを持たせるほかない」と述べた。

弁護側は「極刑判決なので高裁の判断を仰ぎたい」と述べた。

 ◇お辞儀を繰り返し、法廷去る千葉被告

開廷した午後1時半。千葉被告は黒のトレーナーとジャージー姿で現れ、緊張した面持ちで、視線を下に落としたまま被告人席に着いた。判決理由の朗読が始まると両手をひざの上で握り、うつむいたまま聴き入った。

佐々木裁判長が殺害時の状況を読み上げると、目を閉じてはなをすすった。「被害者の絶望感は察するに余りある」の言葉で深くうなだれた。遺族が座る傍聴席には一度もまなざしを向けず、小さいお辞儀を繰り返して法廷を去った。

◇「悲しみ、恨み、永遠」遺族会見

傍聴席では遺族8人が鈴木さん母子の遺影を手に法廷を見守った。時折ため息をつきながらも、落ち着いた様子で、メモを取りながら判決に聴き入った。

その後盛岡市内で開かれた会見には秀良さんの弟3人が出席。「極悪非道な犯行で、死刑判決は当然」などと声を絞り出し、遺族の思いを書いた紙を読み上げた。他界した2人にどう報告するかという質問に、「まだ心の整理ができていない」と声を詰まらせた。

ある弟は「判決が確定し、刑が執行されても殺された2人や楽しいだんらんの場が戻ってくるわけではない」と述べ、「私たちの気持ちは永遠に悲しみと恨みを持ち続ける」と心情を吐露した。別の弟は千葉被告に対し「これまでの公判と同じく、いつもと変わらない平然とした態度に怒りを覚える」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000031-mailo-l03

トップに戻る

|

« 題116回 現金書留 | トップページ | <製めん所夫妻殺害>中国籍の被告に2審も死刑 東京高裁 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/473217/24387273

この記事へのトラックバック一覧です: 一関の強殺:死刑判決 「鬼畜の所業」断罪 「強盗目的」を認定 /岩手:

« 題116回 現金書留 | トップページ | <製めん所夫妻殺害>中国籍の被告に2審も死刑 東京高裁 »