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2008年7月16日 (水)

裁判員制度:分かりやすさ、効率的な評議…地裁の模擬裁判、課題残し終了 /栃木

死刑関連ニュース
7月11日15時0分配信 毎日新聞

来年5月の裁判員制度開始に向け、宇都宮地裁で行われた模擬裁判は10日、3日間の審理を終えて終了した。本番同様に行われたが、判決評議は予定の3時間を30分オーバーした上、議論も途中で打ち切って多数決。また法廷で交わされた検察、弁護側の論戦にも、一部の裁判員からは「分かりづらい個所がある」との声も上がるなど、法曹3者(裁判所、検察、弁護)にとっては課題が残る結果となった。

模擬裁判は宇都宮地裁では初めて、公判前整理手続きから判決まで、本番さながらの手順で行われた。統合失調症を患う無職の男(41)が、レンタカー店で男性従業員(当時58歳)を刺殺した――という殺人事件を想定で取り上げ、公判では判断の難しい、被告人の責任能力の有無について争われた。

検察、弁護側双方は冒頭陳述で、事件の争点とポイントを列挙、犯行までの経緯を詳しく説明するなど工夫を凝らした。ただ精神鑑定に当たった医師の証人尋問などでは、難解な専門用語が飛び出す場面も散見され、裁判員を務めた女性(62)は「工夫はされていたが、もっと分かりやすい言葉で説明してほしかった」と感想を述べた。弁護団の田名部哲史弁護士は「分かりやすく、かつ誤りなく伝えることが難しかった。技術を磨いていきたい」と話した。

また結審後の評議では、争点が複雑なだけに議論が堂々巡りする場面も見られ、途中打ち切りとなった。司会進行を務める裁判官にとっては、議論を正しい方向に導くことの難しさを浮き彫りにした。オブザーバーの中尾佳久裁判官は「本番で評議が時間切れになってはまずい」と指摘。さらに、「裁判官は裁判員の意見を引き出しつつ、自分の意見をぶつけていく必要がある」と話していた。

同地裁刑事部の池本寿美子・部総括判事は「分かりやすく、効率的な審理を目指して検証を重ねていきたい」とコメント。裁判員制度開始まで残り約10カ月、法曹3者には、分かりやすく円滑な法廷運営を行うため、更なる準備が求められる。【吉村周平】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080711-00000161-mailo-l09

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