« 福岡事件:死刑執行後再審請求、概要や現状を講演−−立命大で6日シンポ /京都 | トップページ | 小田島面会レポート5/29 »

2008年6月 6日 (金)

第70回 生きながら、死んでいる

4/24(木)曇
21日から昨日までの3日間、20度以上の暖かい日が続いたが今日からは天候は下り坂。


先日、本を読んでいて目の疲れを感じ、瞼を閉開していると壁の色が、片目で見ると左右で違うことに気付いた。右目で見るとクリーム色に見える壁が、左目で見るとうすい茶色に見える。そのご試しに1時間読書したあとで左目で見ると右目よりも少し暗く見える程度。2時間読書したあとの左目ではうすく茶色がかって見える。3時間読書したあとの左目では茶色のフィルターをかけたようになる。両目になると茶色は気にならなくなる。寝ていて読書する際、左右の視力が違うため、字が2重に見えるので、ついつい片目で読むことを多いのだが、左目で1時間読書すると,完全に茶色に見えるようになる。頭痛もするようになることが分かり、できるだけ顔の正面で両目で読書するように気をつけてはいる。


目が疲れて読書を中断して目を休めていると、
それまで読んでいた小説の中の世界から、自分のおかれている現実に引き戻されて、寂寞感というか、なんとも頼りない物哀しさを感じて「あーッ」と声をたてずに叫んで堪えるときがある。


独房で唯々、
執行の日を待つだけの生活ともいえる毎日を繰り返していると、冷たい水の底にでも沈んでいくような寂寥感だけが増殖して、読んでいる本に集中しようと思っても、ふっと気持が空っぽになり、自分の呼吸する息だけしか聞こえなくなるときがある。生きながら、すでに死んでいる、そんな孤絶の中で、その時だけ私は死刑囚の自分を自覚する。





トップに戻る

|

« 福岡事件:死刑執行後再審請求、概要や現状を講演−−立命大で6日シンポ /京都 | トップページ | 小田島面会レポート5/29 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/473217/21460644

この記事へのトラックバック一覧です: 第70回 生きながら、死んでいる:

« 福岡事件:死刑執行後再審請求、概要や現状を講演−−立命大で6日シンポ /京都 | トップページ | 小田島面会レポート5/29 »