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2008年1月13日 (日)

第23回 監視カメラに気付かれぬよう、涙を水で洗い流した




これまでの生き様を重ねては、
つい鼻の奥が痛くなるー




12月2日(日)
読む楽しみを後に延ばしていたけれど、ついに我慢できずに
髪結い伊三次捕物余話(宇江佐真理、文春文庫)の「さらば深川」「さんだらぼっち」「黒く塗れ」の3冊を全部読んでしまいました。1話ごとに起きる事件の解決よりも、その事件の背景や人間のからみ、主人公の伊三次をとり巻く脇役との人間模様や人情の機微のほうに感情移入して読んでしまい、伊三次の中にある社会の道徳で裁ききれない心の痛みや怒り、悩みに共鳴しながらそのことに、自分のこれまでの生き様を重ねては、つい鼻の奥が痛くなってしまいます。





題名のとおり、捕物よりも余話のほうに比重がかかっている小説で、一貫して伊三次とお文がしだいに本物の夫婦になっていく過程を、自分の現実を忘れて身内になったような気持ちで読み
「アーッ」とのどの奥で嗚咽を圧し潰して涙を堪え、天井のカメラに気付かれないように何気ないふりをして洗面台に立ち、水で涙を洗い流しながら読みました。






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