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2007年10月 9日 (火)

第三回

小田島死刑囚獄中ブログ・第三回!

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「万死に値、命で償いを」
(山口県光市の母子殺害事件遺族の意見陳述より)

その、命で罪を償わねばならぬ人間がいる。

死刑囚との交流は手紙からはじまった。

斎藤充功死刑囚ドキュメント
第三回 手紙で始まった彼との戦争

文通を始めて11カ月。小田島から届いた手紙は20数通を超えた。
最初は生い立ちから始まり子供時代の思い出が綴ってあった。

<……子供時代、よく遊んだ山の公園は起伏に富んだ桜の奇麗なところで、死ぬまでにもう一度行ってみたいと希い、よく夢を見ることがあります>


「よく遊んだ山の公園」とは現在の北海道紋別郡滝上町にある『滝上公園』のことで、時代は1946年秋小田島3歳のときであった。




別の手紙には

<1947年4歳、滝の上の実家に里帰りしていた母が祖母と喧嘩して(妻子がいる太田と交際を続け、妊娠したことが原因?)私を連れて家の裏を流れる川(筆者注・サクルー川)に入水自殺を図ったが、母の弟に発見され膝まで川に入ったところで私は母の手を振り切って逃げたことを覚えている>

と母子心中未遂の、暗い思い出も書いてきた。




小田島は4歳の時、母子心中未遂という、いたましい体験をしている。この諸滑川がその現場だ。


手紙には不幸な幼少時代に

<鴻の舞の3年余りの生活が唯一、家庭的な日々であった>

と、金鉱山の社宅で生活した時代を懐かしむ文字も綴られていた。
20数通の手紙を読み通すと彼の半世紀が浮かび上がってきた。



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ノンフィクション作家


齋藤充功(さいとう みつのり)




1941年東京生まれ。ノンフィクション作家。
東北大学工学部中退後、民間の機械研究所に勤務。
その後フリーに。近現代史、国家、情報といったテーマを中心に取材・執筆活動を展開。主な著書に『伊藤博文を撃った男ー革命義士安重根の原像』(中公文庫)、『日米開戦ーー封印された真実』『謀略戦ー陸軍登戸研究所』(ともに学研M文庫)

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